水平システムとサンプリング・コントロール

水平システムとサンプリング・コントロール オシロスコープは様々な信号を目に見える形で確認することができる非常に便利なものですが、測定を行う際に十分な知識を持っていないと誤った情報を認識してしまうことがあるため注意をすることが大切です。
その中でも特に意識をしておかないければならないのは水平システムの特性とサンプリング・コントロールの使い方です。
オシロスコープが波形を捕捉する原理は水平システムの設定にしたがってサンプリングを行う仕組みにあるため、この設定が波形の速度や状態に応じたものとなっていないと確実に細かな情報を取得することができなくなってしまいます。
特に高速で動作する場合にはサンプリング・コントロールを適切に利用しその変化をサンプリングできるようにしなければならず、この設定を曖昧な状態にすると誤ったものとなってしまいます。
そのためこれらの方法を十分に学習し、状況に応じて適切に使い分けるようにすることが非常に重要なポイントとなっています。

オシロスコープのサンプリング手法である等価時間サンプリングの概要

オシロスコープのサンプリング手法である等価時間サンプリングの概要 オシロスコープのサンプリング手法には、実際の時間による実時間サンプリングの他に、等価時間サンプリングという方法があります。
デジタルオシロスコープによって、初めて可能になりました。
繰り返し入力される信号に用いられるサンプリングであり、実時間サンプリングよりも精度の高い結果を得ることができます。
具体的には、サンプリングの開始時間を少しずつずらしながら複数回測定し、重ねて表示します。
その結果、高速のサンプリングを実施した場合と同じ表示を得られます。
ただし、1回のサンプリングでは正しい波形が得られないので、繰り返しサンプリングを行う必要があります。
また、トリガが安定してかかる場合でしか利用できません。
そして等価時間サンプリングは、ランダムとシーケンシャルの2種類に分けられます。
ランダム方式では、トリガのポイントよりも前の入力信号を、すぐに表示できます。
一方シーケンシャル方式は、ランダム方式よりも正確な結果を得ることができます。
しかしどちらの方式にも、入力信号に反復性が必要であることを留意しておかなくてはなりません。